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前へ進もう!

関東東北大震災から一週間が経過しました。
妻は、高校生までを福島県いわき市で過ごしました。
友人や親戚の方には、幸い、亡くなられた方はおられませんでしたが、
いわきの友人は、避難所ではなく、自宅で居ると、
物資が届かない、ガソリンも窮乏し、断水も解消されず、
その上、原発の放射線にも気をさいなまれています。
メールで送られる友人の情報は、私たちには想像もつかないものです。
日々、テレビから流される情報では、わからない大変な状況です。

西日本に住む、私たちに出来ることは何なのでしょうか?
物資や義捐金を自分たちの出来る範囲で送ることは出来るでしょう。
節電は、効果が無いということがわかっても、
節電することに意味はあると思います。
変電所で送られる容量に限界があっても、
皆が少しでも協力すれば、もしかすると、火力発電所に使う燃料を一部でも、
東北地方に送ることが出来るかもしれません。
皆が、思えば、力になるはずです。

そして、元気な私たちが、もっとがんばって、西から元気を送りたい。
東北や関東の皆さんが復興に力を注いでいるときに、
西日本の私たちが、日本を引っ張っていけるように。
日本全体で一歩でも「前へ!」
進んでいけるよう、気持ちを奮い立たせていきたいと思います。
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古座川の現場の近くの菜の花畑です。
一面に広がる菜の花畑は、小さな力でも集まれば大きな力になり、
感動を与えてくれる気がして、大好きなんです。
小さな力でも、皆が同じ気持ちでむかえば、きっと復興できます。
みんなでがんばりましょう!


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地震のことで

刻々とTV等で流される情報に愕然としてしまいますが、
震災に遭われた方にお見舞い申し上げます。
このブログでも、節電のご協力をお願いしましたが
変電所の容量などの関係ですべてを送ることは難しいようです。
ですが、他の地域で、電気に限らず、出来るところは節約すれば、
被災地に物資が行き渡りやすくなるのではないでしょうか?
また、スマートフォンをご利用の方は、
電話回線を介さずに通話できる方法があるようです。
↓下記の岡庭建設さんのブログに方法が紹介されています。
http://ikeyan.exblog.jp/
少しでも助けになることが出来るように私も行動したいと思います。

地震のことで

昨日の東北地方、北関東地方の地震、大変な状況のようです。
震災にあわれた方の苦難を察するといたたまれません。
私たちにすぐできることは、限られていますが、
関西電力が東北電力への電力を協力することになったようです。
普段使わないコンセントを外したり、こまめに消灯するなどして節電すれば、
少しでも多くの電力を被災地に送ることが出来るようですので、
このブログをご覧の皆さんもご協力いただければと思います。
少しの努力でも多くが集まれば、大きな力になります。
みなさん、よろしくお願いいたします。

"木の家"耐震改修 大勉強会in神戸その2

昨日に引き続き、木の家 耐震改修会議のお話を。
午後からは、5つの分科会に分かれて、勉強です。
どれも魅力的だったのですが、
今回の議長代理「天野礼子」さんのお話を聞きたくて、
第5分科会の「木材自給率50%を達成する材を出すために」に参加。
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どちらかというと工務店よりは、林業木材関係者向けの内容だったようですが、
かなり、勉強になりました。
講師の方々は、
林野庁長官 皆川氏
林野庁林政部木材産業課長 渕上氏
内閣官房内閣審議官 梶山氏
日吉町森林組合 湯浅氏
吉野の清光林業会長 岡橋氏
高知県知事 尾崎氏
ナイス株式会社 NPO法人住まいの構造改革推進協会 平田氏
銘建工業株式会社 中島氏
京都大学農学研究科准教授 川村氏
そして、コーディネーター 進行に天野さんという内容でした。
興味深いお話が多かったのですが、
岡橋氏、湯浅氏の林道整備のお話。
梶山氏、中島氏の木材(バイオマス)エネルギーの利用など紀南地方でも
考えられそうな具体的な内容で、大いに参考になりました。
また、一般に外材が安いから、国産材を駆逐してしまったということになっていますが、
一概にそうではなく、戦後の大伐採と植林によって、一時的に国産材が不足したのを補う形で
普及したということも知りました。
木を切ると環境に悪いという風説もありますが、
実際は、自然林では木の伐採は慎むべきですが、
人工林では、作業林道を整備し、十分に手入れを行うことで、
木の力を活性化し、環境に訴求効果があることも、具体的にわかりました。
感覚的にわかっていることでも、
データと根拠がわかると違います。
現在の木材の自給率は27.8%。
これから、戦後の植林の材が適材になって行きます。
環境保護の面だけでなく、地域にあった材を用いるということからも
国産材を使うことは重要なファクターになりえます。
工務店として、具体的に取り組むヒントも得られました。
出来ることから始めて行きたいと思います。

"木の家”耐震改修大勉強会in神戸その1

昨日は、神戸で開かれた”木の家”耐震改修大勉強会in神戸に参加してきました。
16年前の1/17日は、私は大学4年生で、卒業設計の提出が迫り、徹夜で図面を書いているところでした。
震災後に、Ms建築設計事務所の三澤先生のお手伝いで、西宮に、耐震診断のボランティアに行きました。
原形をとどめない建物、地盤の影響で、中央で違う方向に傾いてしまった建物・・・。
丈夫な建物を作りたいという思いの原点は、やはり、あの震災です。
私たちの住む和歌山県紀南地方も南海・東南海地震がいつ起こってもおかしくない状況にあります。
丈夫なだけでなく、日本の森林や環境を守るために設計者、工務店が出来ることのヒントがないか?
という思いから、この勉強会に参加しました。
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神戸国際会議場で朝9:00~開会。
菅総理大臣のビデオメッセージから始まり、午前中は、国際高等研究所の尾池所長からの
「活動期に入った地震列島」と題しての基調講演では、
簡単に言うと過去の地震のデータから、空白の場所が、震源になるという解説。
神戸芸術工科大学の斎木学長の「まちをつくる」「家をつくる」「文化をつくる」。
法政大学の五十嵐教授による、木の文化と環境防災デザイン都市。
日本建築士会の藤本会長による、「今こそ問われる”建築家”の基本的スタンス。
建築家の竹原義二氏、益子義弘氏の講演もありました。
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盛りだくさんですべてを伝えるのは難しいのですが、
特に印象の残ったのは、竹原義二氏の豊崎長屋の取り組みでした。
大阪市内の大阪長屋の改修に大阪市立大学のゼミ生と取り組み、
長屋の年配の住民との接し方や、
学生が実際の現場に触れて、行動し、学んでいく課程が興味深かったですし、
竹原氏が、200年住宅を維持していくためには、
「生活する際に心があるかどうか?」
と仰られていた事が印象的でした。
国が進める「長期優良住宅」いわゆる200年住宅も
補助金があるから、税制の優遇があるから・・・。
という理由で勧めてはいけないと感じています。
少なくとも、お父さんとお母さんが大切に思いを持って、設計から工事に携わり、
その姿を子供たちが見て、その「住まい」を大事にする。
その上に、デザイン的にも、使い勝手もメンテナンス性にも優れなければ、
200年はおろか50年も持たないでしょう・・・。
そうなれば、長期優良住宅とは名ばかりのものになってしまいます。
住宅に携わるものとして、心していかなければならないことだと思っています。